アンケート、ヒアリング等から診断範囲を決定し、バルコニー全戸立入り調査により、
居住者の皆様から『生の声』を聞き、正確なデータ収集を行う。
・管理組合へのこれまでの問題などについてのヒアリング調査
・建物の竣工図書・修繕記録などの建物診断に必要な基本資料についての調査、確認
・居住者への不具合個所のアンケート調査
現地調査
1.建物劣化調査
@躯体劣化調査 ・・・ 外壁、共用廊下、階段、バルコニー等の建物全体の躯体を調査する。
Aタイル張調査 ・・・ 建物全体のタイル張部についてクラック、欠け、浮きを調査する。
B屋上シングル部調査 ・・・ シングル材の劣化状態を目視調査する。
C鉄部の劣化調査 ・・・ マンション内の鉄部について、各部位別に調査する。
D吹き付けタイル部付着強度試験 ・・・ 調査範囲は分散し10ヶ所(1棟』程度
E共用廊下、階段、バルコニー防水調査 ・・・ 目視により漏水調査する。
Fシーリング調査
・・・ 打継部、サッシ廻り、タイル張部等のシーリングを防水機能と意匠、外観に分け
劣化度を判定する。
普段目につかない配水管もファイバースコープでの内視調査を行います。
2.設備劣化調査
T.給水設備
@設備機器(目視点検) ・・・ 揚水ポンプ・受水槽・量水器・消化ポンプ
A配管設備 ・・・ 管内内視・管外目視、支持金物、保温、消化管肉厚音波測定
U.排水設備
@設備機器(目視点検) ・・・ 排水ポンプ・排水槽(雑排・汚水)・排水桝
A配管設備 ・・・ 雑配管内視・管外目視・支持金物・排水管主管肉厚音波測定
V.電気設備
@高圧受電室・キュービクル・分電盤・各部目視・停電可能部は漏電テスト
A共用部照明器具絶縁抵抗測定
B配線・配管は目視点検
C自動火災報知設備は目視点検
D避雷針
E共聴アンテナ
W.ガス配管
ガスの供給会社に対し事前調査を行う(使用配管材料)
旧材料 ・・ 白ガス管にタール巻き
新材料 ・・ 塩ビライニング管はポリエチレン管となっており、1980年位を境に使い分けをしている。
X.その他の設備部品の調査
例:オートロックシステム
より住み良い環境を目指して『いいものをより永く』のご提案をさせていただきます。
3.耐震診断
昭和56年6月以前の建物は耐震診断が必要です。
・躯体劣化調査に基づく安全性の検討
4.安全診断
・建築附帯の落下、腐食の調査
・躯体劣化調査に基づく安全性の調査
・防災機器の機能調査
5.環境診断
・各戸アンケートにより美観、騒音、断熱、臭気を確認
・植栽の状況調査(水はけ、散水、土壌)
・マンションに対する鳩の影響
6.省エネ診断
・エネルギー消費の診断
7.建築物のシステム機能診断
・駐車台数、駐輪台数の必要台数に対する不足台数等の確認